気づく想い

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「ゆりー」 「なーに?」 私達は拓也の部屋でくつろぎながらTVをみていると拓也が私に話しかけてきた。 「ゆりの爪っていつ見ても派手だよな」 拓也は私の爪を眺めながらそう言う。 「拓也ってそれ毎日言ってるよね」 「そうだっけ?」 拓也は笑いながら答えた。 拓也は私の手をつかむと爪をじっと眺める。 私はドキドキしすぎておかしくなりそうだ……。 「こんなのどうやるんだ?ゆりって意外に器用だよな~」 「意外って何。」 私はドキドキする胸を押さえながらそう言った……。 「これも昔からの練習の成果よ!!」 私がそう言っていると拓也はふーんと言う顔で私の爪を触る。 「俺にもやって」 「男の子が爪可愛くしてどうすんのさ」 私の言葉に拓也はガーンと言う表情で下を向いた。 そしてその後に立ち直ったのかヤケなのか窓辺に足を乗せこう叫んだ。 「男だって可愛くしたいんだーー!!」 「拓也、近所迷惑だってば」 私は拓也の服をひっぱりながらそう言った。
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