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M「異世界って………どこにあるのかな?」
A「どこに?」
M「うん」
A「………お前は…。相変わらず、無価値な質問を考え無しにする奴だな…はぁ…」
M「え?…そんなに呆れられるような質問なのかな?」
A「あのなぁ…じゃぁ、聴くがな。俺が、もしお前のその質問に対して『3丁目の山田さんちの屋根の上』って即答したら信じるか?」
M「え~~~っ!…それ…ほ、本当!?…お、俺、み、見てくるよ!…ちょっと、行ってきまぁ~~~す!………ってグエっ!っぎゅっ」
A「ちょっと、待てぃっ!」
M「な…何だよ!?…人が走り去ろうとしている時に、襟首なんか掴んだら首が絞まっちゃうだろ!」
A「お前………馬鹿だろう?…いや。アホなのか?…山田さんちの屋根の上に異世界なんか有るわけないだろう!!」
M「…ど、どっちでもないよ!………じょ、冗談に決まってるじゃないか!」
A「…ほぅ。超多忙な売れっ子研究員である兄に質問をしておきながら、鼻垂れ予備校生の弟様は冗談を言ったりするのか………」
M「ご、ごめん。もう巫山戯(ふざけ)ないから赦してよ。謝る。このとおり!」
A「…ちっ。その言葉、忘れるなよ。今度、巫山戯たことを抜かしやがったら、タダじゃおかないからな」
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