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~現在~
そうだ・・・俺は確かあの不気味な目と声から逃げていたんだ・・・
そしたら結局何かに捕まって・・・ってそうだ!俺は確かにあの不気味な声に捕まったんだ
だとしたらここはどこだ?奴の巣・・・って、ここは俺が逃げてた森・・・だよな?
(捕まえた筈なのに逃げた・・・?何故?俺が何かしたかそれとも・・・)
そんな事を考えているとふと耳に何かが聞こえた
もう一度集中して耳を澄ましてみる・・・途切れ途切れで何を言ってるのかまでは分からないがどうやら人の話し声の様だ
助かった。荷物も全て昨日の場所に置いてきてしまったし事情を話して助けてもらおう
そう思いその声のする方に歩き出す。先程までは気づかなかったが薄らと鳥居の様な物も見える
どうやら神社の様だ、尚更今の俺には都合がいい
だがしかし、少しだけおかしい。その方角から聞こえてくる声があまりにも曇っている様な霞んでいる様な途切れ途切れでよく聞こえないのだ
頭を打ったのか少しだけ不安になるが今は痛みも無いのでとりあえずは考え無い様にする
連絡さえ取れれば後で病院にもいけるだろう・・・まずはあの神社だ
そう思い俺が駆け出した時更に不思議な感覚に呑まれていく今まで聞こえていた木々のざわめきや風の音、それらも急に曇って聞こえ出す。そして聞こえ方に比例するように体が軽くなっていく・・・
これは本気でまずいかもしれない・・・早く病院に連絡してもらおう・・・
俺は更に足を速める
そしてある地点を越えたところでハッキリとした異変に気づく
”子供の声が聞こえる”
それも一人ではない、複数のだ
俺は急な不安に襲われ昨日の事を思い出す。これも昨日の奴の仕業かもしれない
そう思い走るのを止めようと一歩だけ前に強く足を出した、だが・・・
結局それは手遅れだった
俺はもう踏み入ってしまったのだ
その”魔可不思議な幻想の地”へ・・・
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