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晴れ渡る青空。
白い雲に、歌う小鳥の声、木々達のざわめき。
「今日も穏やかな朝を迎えられた事に、感謝致します」
司教様に続いて、村人は神に手を合わせた。
ステンドグラスを通した色とりどりの光が、キラキラと輝いている。
ここはカルハト王国内にある小さな村。
私が、生まれ育った村。
「おはよう、リリスティ」
「お母さん!おはよう」
私の名前はリリスティ。
お母さんと二人暮らしをしている。
赤色の髪に、赤色の瞳。
この国では珍しい人種で、今はもう滅びてしまった国の国民の証。
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