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教師という立場の人間から飾り気のない本当の事を聞くのは気持ちがいい。
僕は高校まで公立だったが、それまでの教師はみな奇麗ごとしか言わなかった。
中学三年の時の担任(組合教師)のように『職業に貴賎なし』などと
ヌケヌケと言われると辟易してしまう。
そのくせ、そいつの口癖は『内申書にひびくよ~』だった。
どんな職業に就いても同じなら学校成績など関係ないではないか。
まったく矛盾したことを言う胡散臭いヤツだった。
そいつは教師ではあるが、むしろ卑屈な教育労働者と言った方が相応しかった。
対して、この大阪のおっさんは、教師としてはヤツとは実力も実績も立場も、
ついでに稼ぎも『格』が違う。
そんな大阪のおっさんは、さらりとヤツとは全く反対のことを言った。
僕はこの大阪のおっさんから綺麗ごとではないことを学びたいと思った。
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