49人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
姫との出会いは、早春のキャンパス。
時おり吹き上げる冷たい風に舞い上がる桜の花弁のシャワーが、
新しい生活の始まりを祝ってくれているようだ。
僕は桜が好きだった。
花の美しさもさることながら、
桜は寒い冬の終わりを告げ、4月からの新生活の始まりを飾る花だからだ。
桜は日本人の人生の節目に文字通り花を添えたてきた。
誰もが桜を見ると新しい生活に対する期待、不安、緊張、
などの感情で胸が高鳴った頃のことを
多かれ少なかれ想い出すのではないだろうか。
桜を見ると僕は日本に生まれたことに感謝する。
余談)
日本の韓国統治下に日本人が朝鮮半島に桜を植えたのだが、
日本の敗戦後『桜は日本的だ』という理由で切られてしまったらしい。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとは言ったものだが、
わざわざ美しい桜を切ってしまわなくてもと思うのだが。
今は桜も植えられ、漢江の中の島、ヨイドは桜の名所となっている。
最初のコメントを投稿しよう!