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莉乃
「ねぇお兄ちゃん！安芸の宮島にある鳥居ってしってる？」
健一
「ああ！あれか！それがどうした？」
莉乃
「あれって地球温暖化が関わってるってホント？」
健一
「は？なにいって……」
莉乃
「海面上昇によって鳥居の足が水に浸かったって……」
健一
「あれははじめっからだ！」
莉乃
「そうなの！？」
健一
「………知らなかったのか？」
莉乃
「うん！初めて知った！」
健一
「ある意味尊敬するよ」
莉乃
「アハッ！尊敬されちゃった！」
健一
「ずいぶんとポジティブ思考だな」
莉乃
「でもそんなことってない？」
健一
「あるかもしれねぇがわからねぇ！」
莉乃
「例えばその鳥居みたいに最初からこの形だよね？」
健一
「だから何がいいたいんだよ！」
莉乃
「………私にも分からない」
健一
「なんでだよ！」
莉乃
「ならお兄ちゃんは驚いたこととかないの！？」
健一
「そうだなぁ………」
莉乃
「うんうん」
健一
「莉乃の存在だ………」
莉乃
「えっ！」
健一
「莉乃！よく聞け！俺らは本当の兄妹じゃないんだ！」
莉乃
「え！ほんと？」
健一
「だから………」
莉乃
「ならお兄ちゃんとの恋愛も誰にも反対されないね！やったね♪」
健一
「そうきましたか！！」
莉乃
「ならお母さんに確かめてくる」
健一
「ちょっ！それだけはやめっ……」
莉乃
「お母さーん！」
健一
「やべ！」
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