うぃる・ゆー・めありぃ・みぃ?

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◆◇◆◇◆ こうして、魔王タイムは僕とアニス姫を連れ去った 結果、たった一人の姫を失った国は大混乱の果てに 『魔王タイムを討ち滅ぼし 見事アニス姫を救出した者に 可能な限り最大の望みを叶えよう』 とのお触れが流されることとなった よって魔王を狩る者達――勇者の数が激増 それに伴い狩られる側の魔物の数も増加し 魔王タイムは魔王でありながら勇者と魔物の双方を敵とすることとなった 初めはどうにかアニス姫を連れて逃げ出そうとしていた僕だったが アニス姫にそもそも帰る意志がないこと、魔王タイムがどうしても僕を花嫁と見て帰してくれないこと そして何より 『お前がこの城を逃げ出したら俺はお前の国を一面更地に変える でもお前がこの城にいる間は人間は絶対殺さないと誓おう。当然、国にも手出しはしない ……どちらか選べ』 という魔王の脅迫に縛られ、結局この城に留まっている
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