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さすがに結婚することについては何だかんだと言葉を並べ、今はとりあえず「準備期間」という名目で何とか回避
最近は、この言い訳が通用している間に早く誰かが魔王を討ってくれないか、と思いながら過ごす日々だ。
誰かに魔王が討たれれば晴れて僕らは(てか僕は)自由の身。国に堂々と帰れるから
……それと、何故魔王が突然同性である僕を花嫁にするなどと言ったのか……疑問に思う人もいるだろう。というか僕が思った
魔王本人に聞いたところ
『ひ・と・め・ぼ・れ(はぁと)』
だそうだが、実際は
『私達の一族は初めて唇を重ねた相手を生涯のパートナーとして認識するという習性があるのです』
とのこと。因みにこれはミント談だ
「…………本当、とんだとばっちりだ……」
「何か言ったか?俺のフィアンセ」
「フィアンセ言うな気持ち悪い」
背中越しに感じる体温と震動に冷たくそう告げる
が、このくらいでは全く動じず
寧ろ幸せそうに笑う彼は
まさに『HAPPY DEVIL』だ
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