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一通り刻み終え、ゴムベラでチョコレートをかき混ぜた。
そして、何かを思い出したかのようにかき混ぜる手を取め、チョコレートの入っているボールをおゆの入っているボールから出したその瞬間、白い小さな獣の姿をしたフウラムが台所に現れた。
「やあ、お邪魔しているよ?」
フウラムが声をかけると、グランはゴムベラをボールの中に突っ込むと振り返ってしゃがんだ。
白い小さな獣の姿をしているフウラムと目線を会わせるためであろう。
「フウラムさん……ですよね?お客様がいらっしゃるんだなんて珍しいです。
それで、何かご用ですか?」
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