3人が本棚に入れています
本棚に追加
上機嫌な様子のグランが微笑みながら尋ねると、フウラムの表情が固まったがすぐに顔を勢いよく横に振って切り替えた。
「え、えっと……。シャーレちゃんから聞いたんだけど、今みんなに配る用のチョコレートを作っているんだって?
実は僕も作って送ろうかなーと思っててさ!どんなの作ってるか見せてくれない?」
フサフサとした尻尾を振りながら笑顔で答えるフウラムだが、よく見れば笑顔がひきつっている。
じっくりフウラムの様子を観察したグランは、ふと目を閉じてため息を一つついた。
「(シャーレ……秘密だと言ったのに)ええ、そうですよ。とは言っても、まだ作りかけなんですけど……それでも?」
目を再び開けたグランはやや苦笑気味だったが、フウラムは目を輝かせながら首を縦に振った。
最初のコメントを投稿しよう!