1月13日(日)

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「わかりました。ではそうですね……この台の上で見ていてくださいね?」 そう言ってグランが持ってきたのは、シャーレが調理を作る時に使う高めの踏み台だった。 小さな獣姿のフウラムを軽々と抱き上げて台の上に乗せると、グランはボールから離れて水瓶の置いてある方へ向かった。 一応手を洗うつもりらしく、水瓶の中の水を柄杓ですくいながら洗っていた。 が、水が冷たいのか中々洗い終わらない。 これを絶好のチャンスと見たフウラムは、目を光らせるちチョコレートの入ったボールに頭を突っ込んだ。 フウラムはそのまま、勢いよくまだ少し熱いチョコレートを必死で食べ始めた。
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