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その結果……グランが手を洗って戻ってくる間に、湯煎して溶かしたチョコレートは全て食べ……ではなくなめ尽くされていた。
ただ、そのボールに頭を突っ込んだままのフウラムのオブジェがその場に残されていたため、グランはすぐに犯人を特定した。
「フウラムさん?これはどう言うことだ!」
つい先程までの機嫌の良さはどこへ行ったやら、怒気がオーラのようににじみ出しているグランがフウラムの尻尾をつかんで引き上げた。
フウラムはまるで目を回しているかのように、手足がピクピクとしている様子を見たグランは怒りがどこかへと飛んでいった。
「シャーレ!少しこちらへ着てください!」
グランがそう叫ぶと、シャーレが血相を変えてやってきた。
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