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「な、何かあったの?」
そう言ってグランに駆け寄るとグランは、体をピクピクさせているフウラム渡した。
シャーレは一瞬、渡されたののが何かわからなかったが、次の瞬間には顔色が青くなっていった。
「フ、フウラムさーん!」
十数分後、ようやくフウラムは元に戻った。
「何で……湯煎したてのチョコレートなのに不味いんだい?一歩間違えば、向こう側に連れて行かれたよ?」
開口一番、そう言ったフウラムは、顔色がかなり悪い。
フウラムの目が覚める今まで介抱していたシャーレは、気が抜けたように息をついた。
ゆっくりフウラムの頭をなでながら、シャーレは口を開いた。
「……湯煎した温度が間違っていたか、ボールの中にチョコレート以外の何かがボールに入っていたか……。
もしくは、その両方かそれ以上の要因が重なったんだと思う」
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