1月13日(日)

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それを聞いたフウラムは、ピクリと体をふるわせた。 ちょうどその時だった。 グランがタイミング良く台所から声をかけてきたのは。 「シャーレ?フウラムさんは目を覚ましましたか? これからホットミルクを作りますから、フウラムさんに飲ませてあげてください」 「え!ちょっと待ってよ、グラン! フウラムさんはもう帰るから、作らなくていって」 とシャーレが慌てて言うと、フウラムは目を見開いて抗議しようとするとシャーレによって口を塞がれた。 「……わかりました。後少しで片づけ終わりますから、少し引き留めてくださいね」 少し遅れてグランの返事が帰ってきたのを耳にしたシャーレは、フウラムの耳元でささやいた。 「さっきはごめんね。でもああしないと、キミが危ないと思って……」
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