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それを聞いたフウラムは、ピクリと体をふるわせた。
ちょうどその時だった。
グランがタイミング良く台所から声をかけてきたのは。
「シャーレ?フウラムさんは目を覚ましましたか?
これからホットミルクを作りますから、フウラムさんに飲ませてあげてください」
「え!ちょっと待ってよ、グラン!
フウラムさんはもう帰るから、作らなくていって」
とシャーレが慌てて言うと、フウラムは目を見開いて抗議しようとするとシャーレによって口を塞がれた。
「……わかりました。後少しで片づけ終わりますから、少し引き留めてくださいね」
少し遅れてグランの返事が帰ってきたのを耳にしたシャーレは、フウラムの耳元でささやいた。
「さっきはごめんね。でもああしないと、キミが危ないと思って……」
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