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「……。」
そんなことを言われたのは初めてだ…。
なんで急に?
クラス一緒だったっけ?
今日はおかしい。
でも…
ずっとコンプレックスだった俺の目と髪を…綺麗?
小学校の頃からバカにされ続けてきたのを?
…………。
『こんな子育てたくないわ…』
『悪魔の子!!』
『なんでそんな変な色なの?』
『人間じゃねえんじゃね?』
『キモいんだよ!!』
―――綺麗と思ってくれる人なんていないんじゃなかったのかよ…
雪「…あの…?」
目が熱い。
何かがムズムズする。
「あ…ありがとう…」
雪「!…いえいえ!!、絶対私みたいな人いますから、コンプレックスに考えないで下さい…!では!!」
…何で俺がコンプレックスに思ってるって分かったんだろう?
見れば分かるか。
心優しいあの女の子は教室を出ていった。
違うクラスか。
わざわざさっきのを言うために…
今日は、不思議だ。
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