ピーターパン・シンドローム

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ピーターパン・シンドローム

純然たる悲劇の恐るべき美に囚われて、 硝子細工の魅力が孕んだある種の危うさに恋して、 そういった思春期的な感性が 薄らいでゆくことが こわい きっと大人になんてなりたくなかったのだ なりたくもない大人になってしまった人間は せめてもの抵抗として 海馬のなかに眠る17歳の記憶と対話をする 頭蓋骨の内側のほんの一部分 そのくらいの小さなネバーランドくらい 持ってたっていいだろう? ーーー そんなわたしの、頭の中身を文字にする。
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