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ーー…
「じゃあ、気を付けてね!」
「はい!お疲れ様です!また明日!」
あれから小一時間ほど話し込んで、明日も仕事だしってことでお開きにした。
東崎さんとのことを聞いているとやっぱり先輩はどこか幸せそうで、私も幸せな気持ちになる。
私にもそんな風に話せる相手が現れてくれるといいんだけど…。
先輩を駅まで見送るとアパートへ足を向ける。
4月の夜風は少し肌寒かったけど、アルコールで火照った私の身体にはちょうど良かった。
少し冴えてきた頭で考えるのは、4年前のこと。
今更思い出したってしょうがないけど、まだ断ち切れずにいるのは事実。
ひとつ、大きなため息をつくと歩く速さを強めた。
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