美女の秘密

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実はこの2週間の間、意識をなくすことが何度もあった。 以前とは違い、いつの間に移動したのか、自宅や、知らない場所で我に返った。 そしてそんなときは決まって歯が痛く、なぜかお腹がいっぱいなのだった。 正直、我慢できず何かを食べてしまったのかもしれないと思っていた。 しかも完食してしまったのだろう、と。 だが、雪丸君のときの頭に付いていた血まみれの歯形を思い出すと、自分が一体何を食べてしまったのか想像するのも怖かった。 「まさかそんなものまで…」 実際は、もっとあるのかもしれない。発覚していないだけで、人間を襲ったかもしれない。 私の自分に対する恐怖は最高潮になった。私は病院に行き、睡眠薬を処方してもらい飲んだ。 そしてまた1週間が過ぎた…
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