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ああ、もうだめだ、我慢できない。
こんなにも欲しいものが、手に入らないなんて!!
のどの渇き、飢え、なんとも形容しがたい感情。
それでも、もし自分が捕まるようなことがあれば…「天使のような美女は絶世の悪女だった!」とか「恐怖!マンホールをかじる妖怪女!」とか言われてしまう!!
異常者、人殺し…そう思われるに違いないのだ。
例え私の意思ではどうしようもないのだとしても。
だが…丸いものを絶って3週間もしたころだろうか。とうとう限界に達した。というより私の精神力に体がついていかなかったようだ。
朝、目が覚めてベッドから起きると髪の毛がふわりと舞った。怪訝に思って枕を見下ろすと、髪がごっそりと抜け落ちていた。私は小さく悲鳴をあげたが、意外と冷静だった。
「ああ、もしかしてこれは良い兆候かもしれない」
獣のような自分は普通の人間に生まれ変われるのか。
それともより獣に近くなろうとしているのか。
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