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そういうわけで、私は今、長年の悩みから解放されようとしている。私は気づくと鏡に激突していた。衝撃と喉にするどい痛みを感じたけど、すぐに何も感じなくなっていった。
まさか自分に対してまで発作が起きるとは思わなかった。だけど、これでいいのだろう。
私のことは『謎の死を遂げた美女』として処理されるのだ。美人でよかった。
私はだんだんふわふわとした気持ちになってきた。
悪くない。
このままふわりと浮かび上がってあのまん丸なお月様にかじりつけるなら。
…長年の夢が叶うのだから。
そして
彼女は静かに目を閉じた。
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