0人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
振られた後の多少の気まずさはあったのだけど、元よりそんな事は気にしない性分であるらしい木村さん。
私の事を告白する前は「杉岡君」と呼んでいたのが、「杉岡」と呼ぶ様になったくらいであったのである。(致命的)
中学三年になり受験を控えたので、二度目の告白も「いま受験の事しか考えていない」という話で消え去り、彼女との関係性も高校に行く事で無くなってしまうのだなと半ば諦めていたのだが、受験した高校が同じ高校だった。
そして二人とも合格した。
合格発表の掲示板の下でお互いの合格を喜びあった。
それはこれからやってくる薔薇色の高校生活と言うものを想像せずにはいられないものだったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!