命が宿るまで

あとがき

つわりで入院する事になり、上の子を旦那とお姑さんに預けるが、｢いつ退院できるのか｣｢上の子がかわいそうだ｣｢つわりは病気じゃないから｣・・・言われて、更に情緒不安定になり、涙が止まらなくなる。

母親失格だね。

妊娠しなきゃ良かったのに・・・赤ちゃんなんかいらない・・・・・・。

そう思った瞬間、涙が止まらなくなり、ものすごい罪悪感と、赤ちゃんに申し訳ない気持ちと、そう思ってしまった自分へのショックで、呼吸が苦しくなり看護師さんを呼んだ。

全ての気持ちを看護師さんは聞いてくれた。

そして、一番怖かったのは・・・。

『私、この子を愛せるのかな・・・。上の子と比べたりしないかな・・・』

不安で怖い気持ちを口にしたとき、看護師さんが言った。

『大丈夫よ。今は実感ないからそう思うだけ。胎動感じたら愛しくなるから。大丈夫。今は、ゆっくり休んで何も考えないでいいからね』

胎動・・・まだずっと後だなぁ・・・。

その後、看護師さんは実家の母を呼んでくれて、お母さんともいろいろ話し、少し落ち着く事ができた。