蜜月の檸檬

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 それは私が中学二年だった、まだ残暑の残る蒸し暑い日。  昼食による満腹感と暑さのために、クラスメイトの多くは居眠りをしていた5時間目。  授業は数学の時間だったのだけど、隣の席の下山香里は汗ばみながら熱心に読書をしていた。  私はあまりにも彼女が熱心に読んでいるので、休憩時間にその小説はそんなに面白いのかと聞いてみたのだった。
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