引き寄せられる

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と、窓の外を見たら、もう美琴は来ていた。 ……美琴の隣…だれ…? 「遅くなって、ごめんねーっ」 と苦笑いをしながら美琴が車の中に入って来た。 「っじゃっじゃーんっどうよこのイケメンー!3人じゃちょっとアレかなー、なんて思ったから連れて来ちゃった!」 見た瞬間。 彼から放たれる不思議な雰囲気に、引き寄せられる。 ちょっと大きめなブカブカのパーカーに、黒に近い藍色のジーパン。暑いのかパーカーを被っていて、表情はよく分からなかった。 「…どうも」 「あ、どうも…。」 「んじゃ、乗った乗った!」 拓哉が言葉を発っするまで、私はその人から目が離せなかった。…離せられなかった。 「じゃぁ、ひろ君酔いやすいみたいだから、優実の隣に乗せてね。私後ろに乗るから!」 「あ、うん。」 彼が私の隣に乗り、パーカーをとった。
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