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「……つ…よ…ゆみ…着いたよ!!起きなさいっ!!」
「っうわぁぁぁぁ!!!え!?何何何何何!?!?!?」
めっちゃ近くで叫ばれて、何事かと無意識に顔をブンブンと振って周囲確認をする。
「何何何何って…もう、着いたよ…何回起こせば起きるのよ…」
正面に呆れた顔の美琴がたっていた。
…あれ、そんな経ってたんだ…
「あ、あぁ、ごめんごめん、…」
そそくさと車から降りて、荷物を持った。
「ちょっとホテルの方に行ってくるから、待ってて。」
と言って拓哉は荷物を置いて歩きだした。
「ん~~、やっぱり自然の所行くと空気が気持ち良いね~」
美琴に倣って荷物を置き、思い切り空気を吸う。
「……?…なんか…生臭い…?」
鼻の奥に微かに…魚の腐ったような、…それに似ている匂いがしてお世話にも気持ち良いとは言えない。
隣を見ると、同じように顔をしかめた彼が立っていた。
「えー、そう?あ、海が近いから、そういう匂いじゃない?まぁ、私は海の匂いも好きなんだけどね」
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