暗中模索

2/2
前へ
/64ページ
次へ
熟考することなく進んできた道は、選択、また選択の連続だった。 考え過ぎて留まる時間が、進む意欲を削いでしまうのを恐れ、 先のこと、過ぎたこと、そのどれを取っても結局、そのどれでもないと思い、 「今」一番必要なことは何かを考えた それが正しいかと言えば、おそらく…そうじゃない。 その結果、悔やむことがあるのだから。 熟考しても動かなければ、何もない。 熟考しても果たしてそれが悔いのないものになるかは…分からない。 出来るのは、後悔の数を一つでも減らすこと。 だから、考える。 だから、進む。 だから、選ぶ。 日暮れの空に、花は陽を探すように、 分岐点の多い生涯に、自分の思う道を求める。 花が暗い空でも陽に顔を向けるように… 「暗中模索」 陽のある方を 経験と 感性と 根性で 探し当てていくのみ。 この先の見透せない空を見上げて思う。 「あんたの人生つまんね」 そんなこと誰にも言わせない。 image=465516312.jpg
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加