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『神様って本当はいないんだな』
その言葉が今でも頭に焼き付いて離れない。
でも、どうしても、
いるんだと
思いたい。
思わなくてはならないと思うんだ。
この胸が
あなたの心が
今も確実に悲鳴をあげているから。
泣くのも憚れる場所なんて、
なければいい。
自由に泣けることが救いなら、
今直ぐにでも、この場所を開け放ちたい。
本当の意味での救いではないと分かっていても。
凍えそうな寒空の下、鮮やかに咲く花に吸い寄せられたあの日のように、
今度は私が
あなたが戻ってくる為の目印になりたい。
哀しみさ迷っても、
いるべき場所は他のどこでもない。
初めからいた
私の前なのだと。
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