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プロローグ
アストピア歴二百九十八年。
古代文明の遺跡から魔術が誕生…いや、発見される。
魔術を扱うには適性が必要であり、魔を使う力…即ち魔力を計測し、数値で表したものを魔力適性と呼んだ。
適性の問題から魔術を使える人口は限られるとはいえ、これまでの剣や弓や火薬に変わり、魔術が戦場で台頭するのは当然といえた。
その凄まじい力に、人は魅了されていく。
魔術書を巡って戦争さえ起こる程。
魔術とは国の力であり、魔術情報は国の重要機密であり、魔術師は国の兵器となった。
それは、発見から二百年ほどが過ぎた今でも変わらない事である。
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