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んで、現在。
「…………」
これでもかってくらいに顔を赤くした剛と、頭に?を浮かべている三神。
「おおおお俺はいいいいいつもこんなかかか感じだよな?楽?」
「ふぇー、別にぃ?」
その瞬間、頭に無駄に強い衝撃が襲った。
柔道部が殴るなよ。
たぶん話を合わせろってことなんだろう。顔めっちゃ赤いし。
例えるなら林檎だろうか?いや、林檎がかわいそうだ。
もう道端で潰れたザクロでいいや。
「うん、そうだねー。剛はいっつも優しいよ、しかもみんなに」
「へぇー、そうなんだぁ」
感心する三神。
昨日カツアゲしてたからね。
テルマを見るとめっさニヤニヤしてた。
ちなみに学習合宿の件はすでにテルマに報告済みである。
「おーい!そこ!休憩長いぞ!」
遠くでボランティアのおっさんが叫んでいた。そういえばボランティア活動中だった。
「やべ、すみませーん!」
周りを見ると休憩しているのは俺ら四人だけだった。
「じゃ、そういうことで」
「うん、また終わったらね」
俺と剛は二人と別れ、持ち場について作業を再開した。
「つうかお前分かりやす過ぎ」
「そうか?」
いるよねこういうやつ。
「顔赤すぎだしな。しかも超テンパってたし。気付かない三神もすごいがな」
「マジか、次から気をつけるわ」
「いいや、気をつけさせない。わざとばらしてお前の明るい未来をシャットダウン!」
ガシッ
「ソレシタラドウナルカワカッテルヨナ?」
……、めっさ怖い。
その声どっから出してんの?
「まぁ?別にぃ?月五百円払えばぁ?何もしないけどぉ?」
メキョッ
楽は目の前が真っ暗になった。
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