物語の終わり

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******* 夕暮れ時、長く続いたボランティア活動は町内会の人たちにより終了した。 それからいくらか時間が経ち、そこらで世間話をしているオッサンたちがいなくなるころ。 「うわぁあぁぁ!!待ってくれぇ!ロデオォォォ!!!!」 「なんか…もう…お前末期だわ」 目を覚ますと隣に剛が座っていた。 どうやら河川敷のベンチで寝かされていたようだ。 あ、俺、剛に気絶させられたんだっけ? 「さっきのことなんだが、さすがにやり過ぎた。わりぃな。」 「いやたぶん熱中症。喉渇いたし」 「前言撤回だ。ここで死ね」 「うおっ」 喋ると同時に右ストレートが飛んできた。当たるところだった…。 「おまっ、危ないジャマイカ」 「二発目いくぞ、次は当てる」 「……すみませんでした」 困ったら謝れってね!ここテストに出るよ! 「まぁ、冗談はこのくらいにしといて、剛」 「ん?なんだ?」 剛のやつ、いきなり真顔になりやがった。キモォイ。 「前々からお前に言っておきたかったことがある」 前置きが…、なんか剛ルートフラグ回収しちまったかも。 「お前というのが癪にさわるが、あくまでおれの勘だがな…」 そう前置きをして剛はゆっくりと口を開いた。 「っ!危ない!!」 俺は瞬時に剛を突き倒し、ベンチから離れさせた。 その瞬間爆発音が響き、俺と剛が座っていたベンチは跡形も無くなっていた。 「なんだよ…これ」 剛は座っていた場所を見ながら呟いた。 「おい剛!二発目を撃ってくるかもしれない!!取り敢えず逃げるぞ!」 これはさすがにやばい。 「わ、分かった!」 俺たちは大慌てで河川敷を去ったのだった。
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