物語の終わり

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*******                          「じゃあとりあえず地割れで出た瓦礫の処理をしてくれないかな。あ、そこ危ないから近づかないように」 「分かりました」 「あのでかいやつ二人で運ぼうぜ」 剛は袖を捲りながら言った。意外とやる気満々じゃねーかよ。 橋の下だからあまり目立っていなかったがかなりの瓦礫が落ちていた。 「オーケー、こっち持ってこい」 「オーライ、オーライ」 意外とたくさん人いるな。二十人くらいか。 「おい楽、早く運ぶぜ」 剛は縦横五十㎝くらいの瓦礫を一人で持ち上げていた。 「ぐおっ、わりと重い」 剛の持っている瓦礫を手伝って持ったが、二人でもかなり重い。 「あれ、楽くん今日ボランティア来てたんだ」 瓦礫を荷車に乗せていると、後ろから話しかけられた。 「お、三神、来てたのか」 三神 友妃、才色兼備。でもなくスポーツは全然できないらしい。 髪型はショートカット、髪を右耳にかけ、逆に左は肩にかかるくらいに伸ばしている。 「あたしもいるよー」 「でっていう」 バキッ あんれぇー瓦礫がぁ、バッキバッキにぃ。 「すいませんでした」 「わかればよろしい」 今瓦礫を片手にポンポンやってるやつは横山 真依。 あだ名はテルマ。男子があだ名で呼ぶと殺られる。 ちなみにテニス部。メイクバッチリ。まぁ今どきの女子高生ですな。
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