物語の終わり

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三ヶ月前の学習合宿のときにさかのぼる。 俺と剛は部屋割りで同室だった。 他にも四人ほどクラスメイトが同室だった。 三日目の深夜二時ごろ。 「おどらあぁぁぁあああ゙!!てめぇら、よゐこのあわびぃ持ってきたかオラァァァ!!!!」 「持ってきたぜぇぇぇぇ!!おえ゛ぇぇ!げほっ!げほっ!」 三泊四日の最後の宿泊ということで、みんな舞い上がっていた。 俺もこの時はスーパーハイテンションだったので、 部屋の隅っこでAVを見ていた。 「お前らマジでうるさい。先生にバレるだろ」 「うるせぇぇぇ!!AV見てるやつに言われたくねぇぇぇ!!」 「いや、ハマるからね、これ。一回騙されたと思って見てみ」 「騙されたくもねぇしハマりたくもねぇよおぉぉぉ!!」 いやあのマジうるさいっす。 うおっ、枕投げてきやがった。 「こいつらがいると室内温度が上がる気がする…」 剛とその仲間(?)たちはよゐこのあわびぃをラッパ飲みしながらカップラーメンの『ケンシロウ』を食べていた。 「剛(つよし)さん!これうまいっす!」 「剛(ごう)じゃボケ…うめぇぇぇえ!!!!ゲホェ!?ボフォ!!」 この輪の中だけは入りたくないと心から思った俺だった。
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