5人が本棚に入れています
本棚に追加
三ヶ月前の学習合宿のときにさかのぼる。
俺と剛は部屋割りで同室だった。
他にも四人ほどクラスメイトが同室だった。
三日目の深夜二時ごろ。
「おどらあぁぁぁあああ゙!!てめぇら、よゐこのあわびぃ持ってきたかオラァァァ!!!!」
「持ってきたぜぇぇぇぇ!!おえ゛ぇぇ!げほっ!げほっ!」
三泊四日の最後の宿泊ということで、みんな舞い上がっていた。
俺もこの時はスーパーハイテンションだったので、
部屋の隅っこでAVを見ていた。
「お前らマジでうるさい。先生にバレるだろ」
「うるせぇぇぇ!!AV見てるやつに言われたくねぇぇぇ!!」
「いや、ハマるからね、これ。一回騙されたと思って見てみ」
「騙されたくもねぇしハマりたくもねぇよおぉぉぉ!!」
いやあのマジうるさいっす。
うおっ、枕投げてきやがった。
「こいつらがいると室内温度が上がる気がする…」
剛とその仲間(?)たちはよゐこのあわびぃをラッパ飲みしながらカップラーメンの『ケンシロウ』を食べていた。
「剛(つよし)さん!これうまいっす!」
「剛(ごう)じゃボケ…うめぇぇぇえ!!!!ゲホェ!?ボフォ!!」
この輪の中だけは入りたくないと心から思った俺だった。
最初のコメントを投稿しよう!