悪の組織とスポンサー

3/4
前へ
/29ページ
次へ
「どうした?リアクションが激しいぞ。」 「いやいやいやいや、私たちは悪の組織ですよ!?金なんてその辺の星からぶんだくればいいじゃないですか!?しかも税金って、税金払う悪の組織なんて聞いたことないですよ!?なんすか税金ってさらに上の組織に献上するような金とかですか!?っていうかそうであって下さい!?」 「たった数人程度のヒーローに勝てないからぶんだくるなんて無理に決まってるだろ。それにお前知らないのか?こういった商売をやるにはな、国からの許可をもらってだな……」 「いやぁぁぁぁぁぁ!!聞きたくないぃぃ、聞きたくなかったよそんな裏事情ぉぉぉぉぉぉ!!」 衝撃の事実。悪の組織はスポンサーと国の傀儡だった。 「お前が質問してきたことじゃないか。聞きたくないとはなんだ、聞きたくないとは。」 「聞きたくなったからですよ!!私が信じてた悪の組織とのギャップが凄過ぎてついていけません!!」 「適応力の低いやつめ。悪が必ず負けるなんて、地球が回るのと同じくらい当たり前じゃないか。」 「えええええええ!?じゃあなんですか!?我々は勝てない戦いを挑んでるってことですか!!」 「うむ、スポンサーとの契約条件には『なんだかんだで最後は必ず負けるが』入ってるからな。」 「ひでー契約内容だなぁおい!?じゃあヒーローたちがキメ台詞とか変身中とかに攻撃できないのは……」 「そういうふうにインプットされてるからな。ちゃんと見せ場を作るようにお前たちは作られているんだぞ。」 「敵は本能寺にありぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加