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「どうした?リアクションが激しいぞ。」
「いやいやいやいや、私たちは悪の組織ですよ!?金なんてその辺の星からぶんだくればいいじゃないですか!?しかも税金って、税金払う悪の組織なんて聞いたことないですよ!?なんすか税金ってさらに上の組織に献上するような金とかですか!?っていうかそうであって下さい!?」
「たった数人程度のヒーローに勝てないからぶんだくるなんて無理に決まってるだろ。それにお前知らないのか?こういった商売をやるにはな、国からの許可をもらってだな……」
「いやぁぁぁぁぁぁ!!聞きたくないぃぃ、聞きたくなかったよそんな裏事情ぉぉぉぉぉぉ!!」
衝撃の事実。悪の組織はスポンサーと国の傀儡だった。
「お前が質問してきたことじゃないか。聞きたくないとはなんだ、聞きたくないとは。」
「聞きたくなったからですよ!!私が信じてた悪の組織とのギャップが凄過ぎてついていけません!!」
「適応力の低いやつめ。悪が必ず負けるなんて、地球が回るのと同じくらい当たり前じゃないか。」
「えええええええ!?じゃあなんですか!?我々は勝てない戦いを挑んでるってことですか!!」
「うむ、スポンサーとの契約条件には『なんだかんだで最後は必ず負けるが』入ってるからな。」
「ひでー契約内容だなぁおい!?じゃあヒーローたちがキメ台詞とか変身中とかに攻撃できないのは……」
「そういうふうにインプットされてるからな。ちゃんと見せ場を作るようにお前たちは作られているんだぞ。」
「敵は本能寺にありぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
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