骸骨兵団

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ここはとある世界のとある魔界のとある魔王城の一角。 そこには、最弱の軍隊とお呼びの高い、スケルトンのみで構成された、通称『骸骨兵団』がある。 スケルトン、一般的には骨だけで動くアンデットのことをいう。 彼らは、なんらかの事情で死んでしまった人間の体から生まれる。 人間は死んだとき、その魂は生きていたときの所業により天界か冥界へと送られる。 しかしその肉体はすぐに滅びる訳ではない。 肉体に残ったマナ、あるいは周囲に満ちたオドを媒体とすることで仮の魂を作り上げ、その魂が朽ち果てた肉体へと入り込むことにより一つの存在へと生まれかわるのだ。 ちなみに当時の肉体の状態によりリビングデッドかスケルトンへと変わる。 肉があればリビングデッド。骨だけならばスケルトン。 スケルトンとリビングデッドではスケルトンのほうが速い。だがスケルトンの速さは並の人間の半分以下と非常に遅く、リビングデッドは攻撃力はまぁそこそこ、さらに肉の壁としても使えるため、スケルトンのほうが最弱集団と化しているのだ。 彼らの利点を上げるとすれば、死という概念が存在しないこと。 もともと死んでいたものを生き返らせたのではなく、死んだまま動かしているため、体が無くなってもある程度の期間を経れば再生可能。ある意味で安定した戦力である。(しかしあっさりと全滅させられる。) そんな彼らの目標はただ一つ。転生して真の魂を得ること。 所詮彼らの魂は仮でしかなく神様も認めてくれないため、消えることはできない。 ぶっちゃけ不死の命なんていらないですよーーってのが彼らの本音だ。 転生するには、人間の死や悲鳴や血等を糧とした、怨念ポイントを集めることで新しい命をゲットできる。(ラーメン屋とかのポイントカードみたいなのりで。) とはいえ、彼らは魔なるものであり、やってることも邪悪そのものなので生まれ変わるのもやっぱり魔なるもの。 天使とか人間には生まれ変わるのはNGってこと。
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