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「おや、おまえは新しく入ってきた騎士型スケルトンじゃないか。」
「突然どうしたんだ?人を殺さなきゃ転生できないぞ?」
「それはそうですが、我々は現在はこのような姿になっておりますが元は人間だったのですよ?同胞とも呼ばれる彼等を殺すことをなんとも思わないのですか?」
「うん。」
騎士型スケルトンの問いに行商人型スケルトンが即答する。
「なっ……!!そこまで堕ちたのですか!!」
「いやー、スケルトンになった時点で堕ちきってると思うんだけどなー。なぁ魔法使い型スケルトンよ?」
「うんにゃあ、そう言うなよ行商人型スケルトン。誇り高き騎士様には納得できない思想だろうかな。」
スケルトンに成り立ての奴らに(それも無駄に地位の高い奴らに)よくある現象だ。
誇り高きプライド(笑)や道徳的な倫理感(笑)とやらが邪魔して人間を殺すことに疑問を覚えるやつらがたまーにいるのだ。
どうせ放っておけば勝手に治るだろうし、こいつ一人がなんも働かなくても問題ないだろう。基本スケルトンは自分のために人を殺すからな。魔王に仕えているのは戦場を与えてくれるからだ。
とはいえ、暇だし相手をしてやろう。
さて、どう言おうかな……
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