好きな娘が女体化した僕だった件について。

出会い

　転校生という存在には、二つのタイプに分けられると僕は思う。

　一つは、何の変哲もない普通の生徒になるタイプともう一つは『クラスのアイドル的存在になるタイプ』。

　この二つのタイプのうち、大半は前者で占められるが今回来た転校生は……どうやら後者の方のようだ。

　アイドルの条件、それは可愛いこと。可愛くなければアイドルになれない。可愛くなくてもアイドルになる女子もいるが、それは本当のアイドルじゃない。ただの人気者だ。

　『アイドル＝人気者』という方程式を提示する馬鹿な輩が存在するがこれは間違い。アイドルと人気者には、ちょっとした違いがある。それは『可愛さ』。

　人気者は可愛くなくてもなれる。しかし、アイドルは可愛くないとなれない。例えるなら、カブトムシと猫。

　カブトムシは大体の子供に人気がある。よくテレビでも『カブトムシは人気者』などよくいわれるが、『アイドル』なんていってるとこ、聞いたことがあるだろうか？　少なくとも僕はない。

　猫は可愛い。だからみんなに愛されるし、ちやほやされるし、可愛がられる。

　みんなから愛される。それは可愛さと共にアイドルになるために必要不可欠な条件。猫はその二つ、両方保持しているがカブトムシは保持していない。

　まぁ、簡単にいえばカブトムシは可愛くないからアイドルになれない。これが結論。誰に何と言われようとこの理論を動かすつもりは全くない。