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「樹音クンの事、好きです。
寝る前に、ずっと、顔が浮かんでくるの。
樹音先輩が、あたしを狂わせるの。」
校則違反っ子になにか語られている。
なっがい人工まつげ…。
金髪に染めて、先っちょがチョコロールみたいな髪…。
話してるときは手を出せよ…。
スカートは校則より
…約3倍短い。
「もち、樹音クンも、おっけーだよね?」
も、餅?
「ごめん、君とは合いそうにないなぁ…。」
我ながら、良い作り苦笑いだ。
速く この場から 逃げたい にげたい
校則違反っ子は、灰色の毛糸のセーターの袖に
守られている両手で、
僕の片手を強引に掴み、
(後ろののっぽの木見てたから驚いた)
「大丈夫!うち、樹音クンの事、
笑顔にする自信、アリアリだから!」
…この手を放しなさい。
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