ぼくのいけん。

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     *       * 「樹音クンの事、好きです。 寝る前に、ずっと、顔が浮かんでくるの。 樹音先輩が、あたしを狂わせるの。」 校則違反っ子になにか語られている。 なっがい人工まつげ…。 金髪に染めて、先っちょがチョコロールみたいな髪…。 話してるときは手を出せよ…。 スカートは校則より …約3倍短い。 「もち、樹音クンも、おっけーだよね?」 も、餅? 「ごめん、君とは合いそうにないなぁ…。」 我ながら、良い作り苦笑いだ。 速く この場から 逃げたい にげたい 校則違反っ子は、灰色の毛糸のセーターの袖に 守られている両手で、 僕の片手を強引に掴み、 (後ろののっぽの木見てたから驚いた) 「大丈夫!うち、樹音クンの事、 笑顔にする自信、アリアリだから!」 …この手を放しなさい。
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