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『…はい、次は数学だよ
一君の鬼のようなテスト
みんな頑張ってね?』
沖田先生がニコニコと嬉しそうにテストを配る
沖田先生って
絶対どSだよね…
配られたテストは
沖田先生の宣言通り
鬼のようなテストだった…
斎藤先生…
甘い問題が一つも見当たらないんですが…
でも
これくらいなら…
そんなに時間かからない…かな…
出題数は多いものの
思ったよりも早く解く事ができた
教壇の横では
相変わらず笑顔で椅子に座っている沖田先生
たまに欠伸なんかして
なんだか…
猫みたい…?
猫…?
沖田先生って…
猫…好きだよね?…多分
わからないけど
そんな気がする
なんで?
なんとなく…
ただ漠然と思っただけで
確信はないけど…
━━━どうしたの、その猫?
また拾ってきちゃったの?
どうする…?
屯所に連れていけば
きっと…━━━
…………
あ…れ?
何…今の…
もしかして…
こんな時に
また…昔の記憶…?
なんだか最近…
特に頻繁に思い出すような…
猫…
屯所…?
そして…
一緒にいたのは
女の子……誰…?
ってゆうか…
なんで沖田先生見てて思い出したんだろ…
…ふと
沖田先生と目があった
先生が意味ありげに微笑む
まるで
私の考えを見透かされているようで
意味もなく動揺してしまう
ただ
頭の中の鍵が
カチャッ…って開いたような
そんな感覚を覚えて
少しだけ不安を感じた
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