巡桜恋

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《再会》 …君に聞いてほしいことが あるんだ たとえ… いつか 離れる日が来ても 僕の心は 永遠に 君のものだ ねぇ 聞いてる? 僕と君の心は… ずっと…離れない そっと抱き締めて 髪を撫でてくれる手の温もりが堪らなく愛しい 舞い散る桜の木の下で告げられた 愛の言葉と別れの予感 『━━さんっ!!逝かないで!! ずっと一緒って…っ 言ったじゃないですかっ!! 私を…っ…おいてっ… 逝かないで…っ』 『泣かないで…? もし… 生まれ変わったら… 必ず…見付けてあげる だから…待っ…てて? もし…君が…僕を忘れていたら… 斬っちゃうから…ね 永遠に…愛してるよ… ━━━ちゃん…』 抱き締められた温もりと 髪を撫でてくれた手の温かさだけを残して 力を失ったあなたの手を離す ずっと一緒と誓い合ったあなたは …もういない 一人の寂しさ あなたへの溢れる気持ち 忘れない 例え どれだけの時が経っても だから…どうか… 来世で再び あなたと逢えますように
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