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そこはよくある風景。
川があり、土手があり、電車が通る鉄橋がある河原。
その土手に寝転がる一人の少年がいた。
学ランを第二ボタンまで開けている。
「面白いことねぇかなぁ」
俺は空を見ながら呟いた。
え、名前?言いたくないんだけど。
十六夜 勇者(いざよい ゆうしゃ)。
それが俺の名前。
あ、今(なんだそのDQNネームは)とか笑ったろ?
だから言いたくなかったんだ。
俺は体を起こし座った状態になる。
「……」
俺は少々?周りとは違う。
身体的な意味でだ。
自分でもよく分からないが、力が強い。
本気で殴ればコンクリート製の壁だって簡単に壊せる。
異端なのだ、俗に言う。
だから誰も近付かない。
まあそれを悲しいとも不便ともおもったことはないがな。
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