◆自由への招待◆

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その男は私の隣に居た。 ちょっと高めの身長。 栗色のサラサラな髪。 ファー付きの黒のロングコート。 え?ホスト? そう思いながら見てたら 『うわぁーーーっ!!!』 男が落胆と怒りの声を上げた。 《1着3番、2着4番…》 レースの着順を知らせるアナウンスが流れた。 私は再び自分の舟券を見る。 3が1着かぁ…。 外れた。 そう思っていると 『あ゙ぁ゙!!やっちゃバカ!』 また聞き慣れない言葉が聞こえてきた。 『……フフッ』 思わず笑ってしまった私に気付いたのか、男と目があった。 『何な?』 ……機嫌はかなり悪いようだ…。 ……マズイ…。 .
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