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「マール・フォイスさんですね?子なる世界の唯一無二の国家であるスパーダの上級貴族……その実は悪役に見られる奴隷商人」
「………美しい…女神…様?……神も僕を悪とみなすのか」
白い世界でふわふわふらふらと意識が漂いさっきまで一緒にいたセバスチャンの姿も見受けられない…目の前には果てしなく美しく人間らしい欲情を逆に覚えない女性。
僕はふわふわした体を動かし女性の前に膝まずき祈りを捧げる、例え神に悪として殺されようと構わない……。
「…ふふ………信心深いのですね?少し前に会った人達は私を見るなりいきなり自慰を始めましたのに……凄い精神力ですね?」
「???…女神様?どういう……」
女性の言い回しで僕は自分を考え直してもう一度女性を見る……鼻血を噴き出した…しかし僕は上級貴族の誇りで直ぐに止めましたけど。
「ふふ…ふふふっ…自分を見つめ直した上に上級貴族の誇りだけで自重しましたか…やはり貴方で正解ですね」
「???…女神様?正解とはどういうことでしょうか?」
僕は頭痛と貧血の眩みを感じながら答える。
「貴方にはダンジョンマスターとして子なる世界に入った異物“召喚勇者”“巻き込まれ勇者”“転生者”“侵入者”を倒して貰います…詳しくは本に書いてあるので読んでおいてください?」
女性の美しい笑みに身体中の血が熱くなって行くのを感じながら意識が薄れて行った。
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