第二章

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「ライラック、レイ、お前達に客が来ているそうだ」  そう言う教師の声を聞き、2人は客がどんな相手かを尋ねた。 しかし『それが良くわからないんだ』と言って教師は苦笑する。 「悪いが、行って確認してもらえるか」 「わかりました。 レイ、行きましょう」 「――ああ」 嫌な予感がしつつも、彼等は教師に一礼してから歩きだした。 しばらくして事務室にたどり着くと、事務員に中庭へ行くよう告げられる。 ライラック達は中庭についた直後、その目を疑った。 「――え?」 「遅いわよ。 ライ、レイ」 疑問の声をあげたライラックに、目の前の相手はそう口にして笑いかける。 直後、その場にアイラとアイレが現れた。 彼は相手に気づくと口を開く。 「あ、シードさん! やっぱり今日中に会う気になったんですね?」 アイレが言うと、ライラック達の目の前に立つシードは『ええ』と口にして軽く手を振った。
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