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「ライラック、レイ、お前達に客が来ているそうだ」
そう言う教師の声を聞き、2人は客がどんな相手かを尋ねた。
しかし『それが良くわからないんだ』と言って教師は苦笑する。
「悪いが、行って確認してもらえるか」
「わかりました。 レイ、行きましょう」
「――ああ」
嫌な予感がしつつも、彼等は教師に一礼してから歩きだした。
しばらくして事務室にたどり着くと、事務員に中庭へ行くよう告げられる。
ライラック達は中庭についた直後、その目を疑った。
「――え?」
「遅いわよ。 ライ、レイ」
疑問の声をあげたライラックに、目の前の相手はそう口にして笑いかける。
直後、その場にアイラとアイレが現れた。
彼は相手に気づくと口を開く。
「あ、シードさん! やっぱり今日中に会う気になったんですね?」
アイレが言うと、ライラック達の目の前に立つシードは『ええ』と口にして軽く手を振った。
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