第二章

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「貴女が、アイレの言っていたシードさんですか?」 「何て言ったかは知らないですけど、そうですよ」  シードはそう言って笑い、アイラに手を差し出した。 彼女がその手を取ろうとした、まさにその時。 「お前、何処のどいつだ」 レイが苦々しげに口を開いた。 アイラ達2人は首を捻り、シードは苦笑してから口を開く。 「何おかしな事を言ってるの? レイ。 私はシード=アンビシオン、貴方達の姉よ?」 「ああ、確かにあんたの見た目は姉ちゃんだよ」 レイはそう言った後シードを睨みつけた。 次の瞬間、アイラとアイレは息を呑む。 「――俺達がここに来る前に死んだな!」 彼の吐いた言葉に。
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