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9月。午後11時30分。
僕と彼はとっくに戸締まりしてるはずの病院の中にいた。
なぜ入院してるわけでもないのにこんな時間に病院の中にいるかというと、話しは2日前にさかのぼる。
2日前。学校・教室
「あの、2人にちょっと相談があるんだけど……」
僕と彼に話しかけてきたのは同じクラスの女子である岸本さんだった。
「よし、ドンとこい!」
彼は迷うことなく相談にのった。
まあ、別に相談くらいいくらでものるけど、そこまで話したことがない岸本さんがなぜ僕と彼に相談なんかするのかがわからなかった。
「えっと、2人は夏休みに幽霊が出る廃虚で肝試ししたんだよね?」
岸本さんの言葉を聞いて嫌な予感がした。
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