桜舞って、降りゆく先は。

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桜が舞い落ちる夢を見た。 別段、桜に思い入れもなければ特に好きな訳でもない。 春になれば一家で花見に行く程度で、俺は花より団子派だ。 花そっちのけで母親が張り切って四人家族には明らかに多い量作った弁当を黙々と片付ける。 妹はもう中2のくせにはしゃいで携帯で写メを撮りまくるけど、俺にはそれの何が楽しいのかよくわからない。 閑話休題。 桜が舞い落ちる夢。 本当に、ただそれだけ。 暗い背景の中、木もないのに花弁だけが舞っている。 意味がわからない。 癒される光景でもないし…。 ぼーっと、それを見ていた。 そしたら暗闇の中からぼそりとした声が聞こえ、俺は意識を唐突に手放した。 暗闇から、小さな声で 『鍵を見付けろ』 そう、聞こえたような気がした。
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