キミに近づきたい

19/22
前へ
/293ページ
次へ
私は出来上がったメールを陽菜に見せて確認する。 「これでいいと思う? 変じゃない?」 陽菜は真剣な顔で私のメールを読んだあと、ニコッと笑った。 「いいと思う! 変な部分なんて全然ないし!」 「じゃあこれで送ろうかな……」 「うん!」 陽菜が見守る中、私は緊張で震えながら送信ボタンを押した。 とうとう本当に送っちゃったよ……。 「梨里、また泣きそうな顔だね。やることやったんだから、あとは待つのみ! 残ってるチーズケーキでも食べて、落ち着きなよ」 陽菜に言われてチーズケーキを口に入れたけれど、緊張していて味なんかほとんど感じなかった。
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1136人が本棚に入れています
本棚に追加