キミの気持ち

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大通りに面した公園なので、夜でも明るく恐さは感じない。 「今日は文化祭に来てくれてありがとう」 「私の方こそ、ありがとうございます。おばけ屋敷を案内してもらったり、ここまで来てくれて」 「梨里ちゃんの話って何?」 隣に座っている舶が、私を見つめて聞いた。 私は舶の方を見ることができず、俯きがちに話し出す。 「私のこと……覚えてますか?」 いきなり恋の告白など出来なくて、遠回りするように言葉を選んでいた。 「覚えてるよ。札幌でも会ったよね」 「覚えてくれてたんですか?!」
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