通り魔

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               ケータイを出そうにも、何故か体が全く動かない。       その間にも私の後ろで騒ぎは  どんどん大きくなる。                    どうしよう、そう思ったとき、.ふと自分の目線が地上約1.5mから20m程の高さまで上がった。                私―私の意識もしくは魂とでも 呼ぶべきだろうか―は、上から その騒ぎを見下ろしていた。                 交差点の前に立ち尽くす自分。 ナイフを振り回す男。     叫びながら逃げる人々。    けがをして倒れてる人。                                                                それらを一望したところで目が覚めた。
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